レクチャーシリーズ

 

 

 レクチャーシリーズでは、「高大接続」に関するさまざまな話題をテーマにした、ご専門の先生方の講義(レクチャー)を発信しますレクチャーのタイトルをクリックすると、講義の動画を視聴することができます。 なお、講師の所属名および職名は、収録当時のものを掲載しています。

 

えは目の前の学生から~アサーティブプログラム・アサーティブ入試(講義時間:54分38秒)

<講師> 追手門学院大学 アサーティブオフィサー   志村知美 氏

<概要>  「追手門学院大学いい」ではなく「追手門学院大学いい」という受験生を育てようと始まった入試改革から5年を迎えた。高校生1人ひとりとお話をしながら、大学で学ぶ目的を考えさせ、学ぶ姿勢と意欲を育てるアサーティブプログラムとそのことを検証するアサーティブ入試の開発背景から具体的な内容を含め5年間の成果をご紹介します。2016年3月に、高校教育、大学教育、それをつなぐ高大接続システムの三位一体の改革プランが報告されました。大学入学共通テストのテクニカルな部分に議論が集まっているように感じますが、もっと本質的な大学教育、高校教育の議論が必要ではないでしょうか。「誰のために、何のための改革なのか」と私たちは肝に銘じて取り組む必要が大切であることをお伝えさせていただきたい。

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フランスの高大接続からのヒント-思考力・表現力と内申点の評価- (講義時間:57分06秒)

<講師> 立命館大学 文学部 准教授 細尾 萌子 先生

<概要>  フランスの大学入試であるバカロレア試験では、200年近くも論述試験を中心としてきた。しかし、2018年からの大学入学制度の変更と2021年からのバカロレア試験改革により、高校の内申点が、大学入学の重要な要素となる。日本の高大接続改革では、多面的・総合的な評価方法や内申点の扱いが焦点となっている。本講演では、フランスの高大接続における思考力・表現力と内申点の評価に関する論点を整理し、日本への示唆を述べる。

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●  韓国の大学入試改革の現在-私教育抑制政策と教育機会の格差-  (講義時間:55分16秒)

<講師> 名古屋大学教育発達科学研究科准教授 松本 麻人先生

<概要> 厳しい大学受験競争が社会問題化して久しい韓国では、競争の緩和を目指す入試改革が繰り返されてきた。導入後10年を迎える入学査定官制も、学生の多様な資質・能力の評価をその趣旨に挙げているものの、真の狙いは「私教育」と呼ばれる学校外学習の抑制にある。しかし、その効果は限定的であるばかりか、教育機会をめぐる新たな問題を生みだしている。本講演では、韓国における主な入試改革の概要やその背景、近年の課題について取り上げる。

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● IRTとCBTの光と影-高大接続改革の夢か現か幻か-(講義時間:1時間30分52秒

<講師> 名古屋大学名誉教授、名古屋大学アジア共創教育研究機構客員教授 野口 裕之 先生

<概要> 高大接続改革では大学入学試験の改革が大きな位置を占めています。「大学共通入学テスト」では、一時期IRTとCBTという3文字が踊っていた時期がありました。最近はどちらかというと、英語4技能を測定する外部資格試験の認定ということが話題になっています。ほとんどの英語外部資格試験はIRTをベースにして得点尺度を構成し、実際のテストはCBTベースのテストです。しかしながら、高等学校教育関係者(大学関係者もそうですが)でIRTとCBTについてしっかりと理解している方は決して多くはありません。IRTやCBTという用語に関心はあるが、これまでほとんど知る機会がなかった、是非これらの概要について知りたいという方に焦点を合わせて、これらの光と影、長所と短所、できることとできないことについて一定の理解を持っていただけるようにお話しします。

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<逐語記録> このレクチャーの逐語記録を本センターの紀要に掲載しています。「名古屋大学学術機関リポジトリ」のページからご覧いただけます。こちらをクリックして下さい。

● 高大接続を目指す「キャリア教育」-「ボランティア」から「サービス・ラーニング」そして「インターンシップ」へ-(講義時間:1時間1分59秒)

<講師> 愛知東邦大学教育学部教授・教育学部長、名古屋大学名誉教授 今津 孝次郎 先生

<概要> 「キャリア教育」が小学校から大学まで重視されてきました。その背景は何か、そこにどんな問題と課題があるのかを探ります。検討する枠組みとして、まず「キャリア」の意味を①「人生、経歴、履歴」という広義と②「職業、専門職」という狭義に分けます。②の意味で使われることが多いのは、産業構造と労働人口の激変のなかで職業選択を早期から考えさせる社会の圧力がはたらいているのかもしれません。次に中・高校生から大学生に至る成長発達段階を考えます。青年前期から後期への段階では、自我が芽生え、自分はどう生きていくのかという根本的な疑問が生まれる重要な時期です。それは見方を変えれば「社会の一員となるプロセス」であり、職業選択もそのプロセスの一環です。このプロセスを①と②の両面から考えて、高校生の「ボランティア」そして大学初年次での「サービス・ラーニング」さらに卒業を控えた「インターンシップ」という三つの社会参加経験を検討し、「キャリア教育」について幅広く考察します。

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● 高大接続で問われるべき能力と適性とは? (講義時間:1時間34秒)

<講師> 中京大学現代社会学部教授・現代社会学部長、名古屋大学名誉教授 村上 隆 先生

<概要>能力とは一般的知能というように一般的な能力、ある意味ではどこでも通用するような能力を指し、また適性とは、“文系の適性”“教師の適性”というように、いわば状況依存的なものを指すと考えられます。文部科学省のWEBページを見ても「入学者選抜は本人の能力と適性に基づいて行う」と当たり前のように書かれています。この「能力と適性に基づいて選抜する」ということは一体どういうことなのでしょうか。一方で、最近の高大接続の流れをみると「学力の3要素」つまり、①知識・技能の確実な習得、②(①を基にした)思考力・表現力・判断力、③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度、のこれら3つを全て評価しないといけないということが言われています。これにはそれなりの必然性がありますが、問題点もあります。「国立大学」と「私立大学」、そして「計量心理学」と「社会統計学」という分野を渡り歩いた経験に基づき、現代の知識・技能中心の評価方法の限界はどこか、思考力・判断力を問う共通試験は可能か、高大接続における本当の問題点は何か、という3つの柱で、高大接続で問われるべき能力と適性についてお話しします。

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<逐語記録> このレクチャーの逐語記録を本センターの紀要に掲載しています。「名古屋大学学術機関リポジトリ」のページからご覧いただけます。こちらをクリックして下さい。

 

【レクチャーシリーズ番外編】

 下記講演は、本センター長の大谷尚教授が2016年9月7日に英国ロンドンの Daiwa Anglo-Japanese Foundation(大和日英基金)で行ったものです。本来は「レクチャーシリーズ」ではありませんが、便宜のために下記に資料を掲載いたします。講演の動画は下記タイトルをクリックしていただくと、大和日英基金の該当ページに移動しますので、そちらでご覧下さい。

High School and University Articulation Reforms: Revolutionising Education in Japan” 

  (「高大接続改革:日本の教育を変革する」) (講演時間:50分)

<資料のダウンロード> 講演で使用したスライドはこちらでご覧下さい。