2016年3月29日 公開研究会

公開研究会<高大接続システム改革会議「最終報告」を受けて>~高大接続システム改革会議の最終報告と高校現場からみた高大接続問題~を開催しました

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 2016年3月29日(火)に名古屋大学ES総合館・ES会議室にて<高大接続システム改革会議「最終報告」を受けて>~高大接続システム改革会議の最終報告と高校教育現場からみた高大接続問題~と題した、公開研究会を開催しました。この公開研究会は、科研費基盤研究(A)「戦後日本における中等教育改革の総合的研究(研究課題番号:24243072 研究代表者:植田健男)」との協同で開催しました。

 東海圏を中心に、全国から大学教職員、高校教職員、附属中、高等学校保護者、塾関係者、マスコミ関係者等、約50名の参加がありました。2016年3月末に高大接続システム改革会議から出される「最終報告」を詳しく分析した講演会と、それぞれの高校の教育現場からみた、高大接続についての疑問点や問題点について、またこれからの高校教育の在り方について、参加者が情報の共有や意見交換する場として開催しました。

 初めに、文部科学省大学改革推進委託事業「高等学校段階の学力を客観的に把握・活用できる新たな仕組みに関する調査研究」元代表であり、「大学入学の終焉ー高大接続テストによる再生ー」(2012年)の著者である佐々木隆生氏(北星学園大学経済学部教授、北海道大学名誉教授)の「最終報告」を詳しく分析した内容の講演会が行われました。引き続き、公開シンポジウムが行われました。

 まずは、共同開催者である名古屋大学教育学部附属中・高等学校前校長・植田健男氏により「教育課程企画特別部会(論点整理)と高大接続問題」が発表されました。続いて、名古屋大学教育学部附属中・高等学校副校長の山田孝氏の発表「中高一貫校からみた高大接続改革」、岐阜県立揖斐高等学校教諭の国枝幸徳氏の発表「高校の現場からみた高大接続改革」、最後に大阪大学非常勤講師・大阪府立今宮工科高等学校非常勤講師の林萬太郎氏の発表「職業高校からみた高大接続改革」が行われました。各高校の立場から、高大接続についての高校現場の現状、問題点などが報告されました。

 シンポジウム終了後は、会場から数多くの質問が出され、この問題への関心の高さを示す公開研究会となりました。

公開研究会案内(3月)