公開講演会「高大を接続するー米国と日本の高大接続の現在と未来ー」を開催しました
2015年12月5日(土)に、名古屋大学ES総合館・ESホールにて「高大を接続するー米国と日本の高大接続の現在と未来ー」と題した公開講演会を開催しました。この公開講演会には北海道から九州までの大学教職員、県内外の高校教職員、附属中・高校保護者、塾関係者、マスコミ関係者等、約120名の参加がありました。
2014年12月の中央教育審議答申「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について」に続き、2015年1月には文部科学省が「高大接続改革実行プラン」を公表しました。2019年から高校で導入される「基礎学力テスト(仮称)」、2020年にセンター試験に代わって導入される「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」等の計画を公表しています。そのような状況の中で、高校と大学の「学びの接続」の在り方を、国際的な観点から検討する為に、この公開講演会を開催しました。
木俣元一副総長の挨拶の後、大谷尚センター長による講演『高大非接続の現状ー序にかえてー』が行われました。引き続き「米国における高大接続の現状と課題」として、アンドリュー・エフラット元マサチューセッツ大学副総長による講演『米国の大学の立場から』 (英語版はこちら)、ノーラ・スティーブン元マサチューセッツ大学Senior Lecturerによる講演『米国の中等教育・特別支援教育の立場から』 (英語版はこちら)が行われました。そして「大学入試の終焉」の著者でもある佐々木隆生北星学園大学教授(北海道大学名誉教授)による講演『日本の高大接続の現状と将来』が行われました。各講演終了後には、会場から多くの質問が出される等、高大接続についての関心の高さが示されました。最後に松田武雄教育発達科学研究科教授・前研究科長の閉会の辞により、充実した講演会が閉じられました。
*上の文章の中の各講演名をクリックすると、講演の動画を見ることができます。(動画の掲載にあたっては、講演者と同時通訳会社の許諾を得ています)
なお、講演の日本語の逐語記録は「高大接続研究センター紀要第1号」に掲載されています。こちらからPDFで取ることができます。